税制改正の研修(消費税とe-taxについて)

先日、平成28年度税制改正の研修があったので行ってきました。

 

最大のトピックである消費税増税と軽減税率が延期された昨今、どんなふうに研修が進むのか楽しみでしたが、

冒頭と途中で「消費税増税が延期されましたが、まだ法律としては変わっていないので今存在する法律をベースに説明します」という言葉をはさみつつ、普通に説明されましたw

 

消費税率はともかく、軽減税率は延期されてる間に色々変わりそうだけどな。。。

どう考えても利権の温床になりますもんね・・・

 

軽減税率については延期が発表される前にQ&Aとかで結構研究していて、

小話として

オロナミンCは8%だけどリポビタンDは10%なんだって」

オロナミンCは清涼飲料水なので軽減税率の対象、リポビタンD医薬部外品なので対象外

「みりん風調味料は8%だけど本みりんは10%なんだって」

…みりん風調味料は食品に該当するけど本みりんは酒だから

というような話をして苦笑していたんですけど延期されたらどうなるのかな。。

広告などをみると、出版業界結構がんばってるみたいだから

「ジャンプは8%だけどピザッツは10%なんだって」

みたいなことになるんでしょうかね。。。

(そもそもピザッツが今あるのか自体不明)

 

あと研修で印象に残ったのはe-Tax(電子申告)が便利になりました!!という話。

今まで電子申告ではPDFファイルが送れなかったんですが、送れるようになったとのこと。

すばらしい!!と一瞬思いましたが法人税の申告書に添付する決算書とか勘定科目内訳書とかはPDFで送れないとのこと・・・

国税庁が定めたCSV方式でなら読み込めるとのこと・・・

うーん。。。

 

税理士が会計や税務を全部やってるような会社は業務ソフトで処理するからそりゃ電子申告できますよ。(お客さんがハンコおさないと気分が出ないからイヤだと言わない限り)

でも、ある程度の規模の会社だと会計は自社開発ソフトを使って経理部がやってるため、決算書や勘定科目内訳書をエクセルで作ってる場合が多く、

電子申告やれって言われても別途紙で送るのが面倒、それだったら申告書も紙で送るよってなるケースが多いんですよね。。。

CSVではできるでしょって言われても、今更長年使ってきたエクセル形式を国税庁が定めたCSVに吐き出せる形に組み替えるのはやっぱり手間だし、会社がそこまでやるほどのメリットは残念ながらないですよね。。。

 

もちろん税理士としては国税庁に協力したいのはやまやまだし自分だけで完結するお客さんについてはやっぱり楽だからできるだけ電子化していますけど、

お客さんに負担をかけてまで推進するのはちょっと違うと思っています。